ビール写真をきれいに撮る方法

神泡。

ビアガーデンの取材をしていているとビールを美味しく撮るのは難しい、そう感じます。ビールの透明感、きれいな泡、シズル感のあるグラスやボトル。ライティングや小道具でビールをきれいに撮るコツについて。

AMNのレビューズ主催でブロガーさんが好きなビールを持ち寄る会に参加して撮影のコツをいくつか試してきましたよ。参加ブロガーさんの記事もあがってきています。

ビールという撮影対象の特徴

ビールメーカーのCMのように美味しそうなビールを撮るにはどうしたら良いでしょう。

ビール写真の撮影には大きく3つの要素があります。1つ目はビールの透明感、2つ目がクリーミーできれいな泡、3つ目はビールのボトルや缶。飲食店での撮影ではコントロールできない要素も多いですが時間を取って貰っての取材、ブロガーやインスタグラマーがご自宅で撮る場合はこの記事のテクニックを使えば見栄えするビール写真を撮影できます。特に泡を復活させるテクニックは知っておくと便利!

別の言い方をすると「良くない状態」を知っていると失敗写真を減らせます。特にビールの泡は大きな問題で料理とビールをセットして構図を考えているうちに泡が無くなってしまうのはあるあるでしょう。

▼例えばサントリービールでは「ザ・プレミアム・モルツ」の“神泡(かみあわ)プロモーション”を大々的に実施している。最近はキレ、コクに加え泡が注目されている。
神泡。キャンペーン

ビールの透明感を撮るには逆光にする

料理写真全般に言えますがビールは逆光で撮ります。ビールの液体の後ろ側から光が当たっているようにします。店頭やご自宅の場合一番簡単な方法は日中窓際での撮影。明るすぎる場合はカーテンを引いたり窓際から離したりして調整します。

ライティングが駄目な写真は幾ら後で補正しても駄目です。ブロガーであれば予め窓際席を取る、お店の人が料理を置いた場所をそのまま使うのではなく、光源が良い場所に移動させて撮るなど積極的にセッティングしましょう(もちろん迷惑にならない範囲で)。

下の例ではグラスの形もあって逆光とそうでない場合で透明度が全然違うのがよくわかります。

▼光源との角度でビールの透明度が変わる例
ビール撮影の光源

ビールの泡を美味しく撮る方法

ビールの泡の状態の良さには3つの要素があります。

一つ目は泡自体がきめ細かくクリーミーであること。大きな気泡がある泡や、グラスの洗浄が十分でなく内側にポツポツと泡が付いてしまうのはよくありません。

二つ目は泡が縁一杯に入っていること。泡が減っていると注ぎたてに見えません。

三つ目はビールと泡の比率。ビールと泡の比率は7:3または8:2が良いと言われています。

▼「神泡。」は気泡が見えないくらい細かい
札幌大通りビアガーデンの神泡

▼泡がなくなりかけているグラス
泡が減ったグラス

▼泡の大きさがバラバラ
泡がクリーミーではない

これらを店頭の取材や自宅でなんとかする方法あるでしょうか?

【店頭】ビールサーバーで泡だけ出したグラスをもらう
飲食店でメニューとビールを並べて撮るシチュエーションあると思いますが毎回注ぎ直してもらうのは申し訳ないですし泡が減る方が早くて現実的ではありません。そこで泡だけ出したグラスを貰って減った分泡を継ぎ足します。取材として入っている場合なら可能です。

【自宅】ハンディビールサーバーでクリーミーな泡を作る
ビール缶にセットし超音波でクリーミーな泡を作る電池式のハンディビールサーバーが市販されています。これが便利な所はスイッチを入れ注ぐだけできめ細かい泡が出る所。値段も2000円台前半とブロガーさんなら記事ネタにもなりますよ。

【店頭・自宅】割り箸をビールに抜き差しして泡を作る
すぐ手に入る割り箸を使った実用的なテクニック。割り箸を抜き差しするとあら不思議、泡が沸き起こっていい感じになります。コップの縁まで盛り上げるなど細かなコントロールも可能。やっている所が格好良くないのが難点。

ビールのボトルや缶にシズル感を出す方法

ゴミが付いていないきれいなボトルや缶であることは前提として。霧吹きで水滴を付けると冷えている感が出ます。試した所自然な水滴は結構難しくて、撥水スプレーで下処理する方法があるそうです。

▼霧吹きで水滴
缶に水滴

MEMO

“シズル感”ってなんだろう
広告の料理写真では“シズル感”が大事とされています。

“シズル感”とは思わず買いたくなるような活き活きとした感じ、瑞々しさを切り取った美味しそうな料理写真を指します。果物や野菜なら水滴、料理のできたて感を出す湯気、グラスの氷同士がぶつかる音、ステーキならぐつぐつする肉汁やソース、パンケーキなら滴り落ちるメープルシロップなどで表現します。