百貨店・デパートが立ち並ぶ銀座から日本橋エリア。百貨店屋上の大型ビアガーデンは日本の夏の風物詩。コレドや大丸、東急プラザにGINZA SIX、ミッドタウン日比谷など再開発が進む銀座・日本橋では時代に対応して女性が喜ぶビアガーデン作りが進んでいます。「みんなのビアガーデン部」で銀座〜日本橋に登録されているビアガーデン約20店を比較。アクセス数などから出した「銀座・日本橋の人気ビアガーデン2017ランキング」を参考に満足度が高いビアガーデンを選びましょう。
GINZA SIX再開発と共に動き出した新しいビアガーデンブーム
2017年に開業したGINZA SIXの前身は松坂屋銀座店でした。屋上ビアガーデン「麦羊亭 (ばくようてい)」はサッポロライオン運営でジンギスカン食べ飲み放題350席の大型店で銀座を代表するビアガーデンでした。再開発のため終了した松坂屋銀座店に代わって台頭したのが銀座松屋のビアガーデン。2013年に250席の大型ビアガーデンを開始、“美しくなるビアガーデン”と明確に女性重視を打ち出し“昭和なビアガーデン”との差別化を図り話題を呼びました。銀座松坂屋が昭和のビアガーデンブームで営業開始し、銀座松屋が平成の新しいビアガーデンブームとともに営業を開始する、興味深いですね。銀座のビアガーデン一覧はこちら。
同店は昭和40年代に台頭したビアガーデンブームに乗じて、1984(昭和59)年に誕生。銀座通り唯一の屋上ビアガーデンとして、平日は近隣の会社員に、休日はファミリー客などに親しまれてきたが、松坂屋銀座店が2013年春に建て替えによる一時閉鎖を予定することから、今年が通算29回目となる「最後の」シーズン営業となった。
銀座松坂屋の屋上ビアガーデン、最後の営業続く-ビールつぎ名人の姿も – 銀座経済新聞
▼最終シーズンの松坂屋銀座店ビアガーデン風景(2012年6月)
日比谷、赤レンガ倉庫から全国へ広まったオクトーバーフェスト
もう一つの動きは「オクトーバーフェスト」の全国展開です。銀座から徒歩圏の日比谷公園と横浜赤レンガ倉庫で行われていたものが最近は日本全国で開催され季節物として定着してきました。全国のオクトーバーフェスト開催状況はOKTOBERFEST 2018 日本公式サイトから確認できます。
「オクトーバーフェスト」はドイツのミュンヘン発の世界最大のビアフェス。現地では東京ドーム9個分の敷地に巨大なテントが十数個並び2017年は600万人が700万リットルを消費します。日本では肉フェスのような飲食フェスの一種として開催されており諸説ありますが現在の形では2003年の横浜赤レンガ倉庫前広場以来毎年開催されています。レーベンブロイにホフブロイといったドイツ各地の醸造所のビールにプレッツェルやヴルスト(ソーセージ)、アイスバイン、ザワークラウトなどのドイツ料理が食べられます。日比谷ではドイツから来た楽団によるライブも恒例です。
下記記事は2014年のものですが2017年は全9会場延べ約46万人となっています。
#なおオクトーバーフェストには複数の主催があり全部が同一主催ではありません。1番大きな団体に関する統計です。
同委員会のイベントデータによると、10年は全国4会場で15万人、11年は全国5会場で25万人、12年は全国8会場で40万人、13年は全国12会場で60万人と、開催会場、入場者数ともに右肩上がりとなっているという。
ビールの祭典オクトーバーフェスト、なぜブーム?人気復活の音楽フェスと意外な共通点? | ビジネスジャーナル
▼2012年当時の日比谷オクトーバーフェスト
インスタ映えで人気No.1!東急プラザ銀座 屋上ビアガーデン
数寄屋橋交差点に面した商業施設「東急プラザ銀座」。銀座駅直結で2016年3月開業です。ビアガーデンの会場は東急プラザ銀座の屋上のプールサイド。昨年は6月〜10月頭までの開催でした。真っ白なタイルの壁と中央の水盆の空間ではリゾートのプールサイドにいるような開放感と非日常感を味わえます。席数は多くありませんがこのビジュアルが話題となりアクセスを集めました。インスタ映えする空間でみんなを羨ましがらせましょう。
昨年の訪問レポートも御覧ください → プールサイドでリゾートする。東急プラザ銀座の屋上ビアガーデン
▼江戸切子をモチーフに取り入れた外観デザインが目を引く東急プラザ銀座。
フリードリンク制で全てのコースに6種類のフード(FIX Plate)がセットとなっています。
■平日、日・祝日通常コース:90分制(フリードリンク75分)
・レギュラーコース 3500円
・プレミアムコース 4000円 ※レギュラーコースにプレミアムドリンク各種をプラス
・スタンディングコース【予約不可】
(レギュラー 3000円/プレミアム 3500円 ※レギュラーにプレミアムドリンク各種をプラス)
※毎週金曜のみ音楽イベント実施のため、各コースにミュージックチャージとして別途500円がプラスとなります。
■FIX Plate
・“ホワイトアンドスカイ オリジナル” ライムソーセージサンドウィッチ
・ピポカ(ブラジリアンスパイスポップコーン)
・メキシカントルティーヤ
・フルーツ&ディップ
・ラテンスナック
・ピカンテサラミ&ピクルス
東急プラザ銀座屋上ビアガーデンの口コミ(掲載許可済)
人気No.2!松屋銀座 屋上「美しくなるビアガーデン」
松屋銀座は銀座の中央通りで唯一数百席持つ大型店。2013年より松屋銀座屋上に登場した“美しくなるビアガーデン”。“美しくなる”だけで女性重視だな、とわかる上手いキャッチコピーだと思います。
昨年は改装につき休業したため2017年2年ぶりの復活。ビアガーデンとしては百貨店初となる『可動式の屋根』を完備し、降雨による休業・途中閉場などの心配いらず。猛暑日も強い日差しを凌ぎ、より快適に楽しめます。ビアガーデンがブームの中年々開催が早まりゴールデンウィークを目指す動きが見られます。一方で6月〜7月は梅雨時でビアガーデンには大敵。休業してもきちんと対策してきました。
毎年開催している会場ではビアガーデン名は同じでも各回テーマを設けて内容を新しくしています。
2017年のテーマは『今年はtofuで潤(うる)プル美肌』。老舗豆腐店にして革新的な商品次々と生み出す『相模屋』、フードディレクター白井絵美さんとコラボレーション。多様なおとうふラインナップで、色鮮やかで美味しいフルコースを展開。tofuカクテルやtofuシェイブアイスなど、独創的なドリンクやスイーツも揃えました。
セットメニュー飲み放題付き税込5500円
ビーツの冷製スープ/tofuとフルーツトマトのカプレーゼ風/tofuナゲット&tofuディップ3種/エビとtofuのエスニックpineapple boat/国産ポーク&マンガリッツァソーセージとフレッシュ野菜のBBQ/グリーンカレーとtofu
人気No.3!銀座グラン・ブランのビアガーデン
銀座1丁目ということで京橋寄りですがビル10階の屋上に特設された夏季限定の屋外ビアガーデンです。銀座の夜景を楽しみながら、30席のオシャレで落ち着いたプライベートなテラス空間で、多彩なフードメニューやクラフトビールを楽しめる「銀座グラン・ブラン」のビアガーデンです。
フード・カクテルは全品ワンコイン500円、クラフトビールは全品1000円です。2時間飲み放題プランもあります。
クラフトビールの種類
ヒューガルデン/ニュートン(青りんごビール)/バス・ペールエール/レーベンブロイ/ネグロ・モデラ/サミエルアダムス・ボストンラガー/ギネス エクストラスタウト
[Beer Garden Plan]2時間フリードリンク付3500円
ローストビーフのラップサンドとナチョスチップ+2時間フリードリンク
日本橋三越 ビアガーデン
日本橋高島屋が改装で2017不開催でしたので日本橋で500席持つ日本橋三越がこのエリアNo.1のビアガーデンでした。特徴はビアガーデンの醍醐味であるビールのメニューがますます充実したこと。<アサヒ><キリン><サッポロ><サントリー>の各メーカーのプレミアムビールが飲み放題のプランが新登場。J:COMとコラボして100inchの大型スクリーンでスポーツや音楽など人気のコンテンツを観られます。日本橋のビアガーデン一覧はこちら。
https://www.instagram.com/p/BZNxTcEhvkU/
2時間コース
男性:3901円 女性:3401円 中高生:2001円 小学生以下1001円(プレミアムビールはプラス501円)
3時間コース(プレミアムビール飲み放題込)
男性:4801円 女性:4301円 中高生:2501円 小学生以下:1501円(*3歳以下は無料)
有楽町・日比谷のビアガーデン
銀座と隣接する有楽町・日比谷についてもご紹介します。2018年開業の東京ミッドタウン日比谷も日比谷公園側にテラス席が多数ありビアガーデンプランが出てくるのが楽しみです。
日比谷オクトーバーフェスト
ビアガーデンでもビアフェスでもなく「オクトーバーフェスト」の固有名詞で通じるようになってきています。日比谷は春・秋の年2回開催です。最近は会場ごとの動員数公表していませんが横浜が15万人、お台場が10万人、池袋が5万人とあるので日比谷も10万人規模でしょう。天気によりますが過去報道では日比谷では土日は1万人ずつ、平日でも5000人ずつくらい動員あるそうです。
https://www.instagram.com/p/BY2VI2aDno1/
有楽町交通会館 銀座スカイビアテラス
https://www.instagram.com/p/BYMeVQFnc_d/
銀座・日本橋のビアガーデンまとめ:比較して結局どこがおすすめ?
銀座でビアガーデンを選ぶならプールサイドでアジアンリゾート風のインスタ映え写真が撮れる「東急プラザ銀座」、普通のビアガーデンなら松屋銀座 屋上「美しくなるビアガーデン」が候補になってきます。松屋銀座は今年はTVにもよく出演しているトレーナーAYAさん監修メニューが登場、女性比率60%と女性押しのビアガーデンです。
昭和からの古き良きビアガーデンなら500席ある日本橋三越屋上のビアガーデン。アサヒ・キリン・サッポロ・サントリーの4大メーカーのプレミアムビールが飲み放題のプランが登場します。日本橋高島屋は引き続き改装で開催なさそうです。
銀座と隣接する有楽町・日比谷では春・秋のオクトーバーフェストに有楽町交通会館のビアテラスが定番です。